当協会は、福岡市内の救急告示を受けた38医療機関(令和6年6月現在)で構成されています。
福岡市救急病院協会では、福岡市における救急患者に対する医療の確保及び充実に資することを目的とし、以下の事業を行っています。
昭和30年代 社会情勢の変化
車社会の到来により、交通事故が増加し、救急患者の「たらい廻し」も発生しました。
昭和39年 救急告示制度が開始
福岡市内で23医療機関が救急病院としての告示を受けました。
昭和40年 福岡市救急病院協会設立
救急告示を受けた医療機関が集まり、当協会が設立されました。
初代会長には溝口 博氏が就任しました。
その後の歩み
設立後、50年以上の長きにわたり、救急医療体制の確保、応急手当の普及啓発等の多方面で福岡市における救急医療の現場を支え続けています。設立当初、当協会で対応する救急患者は主に交通事故と外傷の患者でしたが、その後、外科系救急全般に範囲を拡大し、平成元年3月には内科系二次病院が加入しました。
現在では、福岡市内における救急搬送患者のうち、約80%を会員医療機関で収容し、その後の治療へとつなげています。
当協会のように、救急告示を受けた医療機関が協会を組織し、会員相互および他機関と連携を図り、救急医療体制の維持・向上に取り組んでいる例は、全国的にも他に類を見ず、「福岡方式」という名前で呼ばれています。
救急功労者総務大臣表彰(団体表彰)
当協会は平成21年9月9日(救急の日)に救急功労者総務大臣表彰(団体表彰)を受賞しました。
奇しくも、当協会が全国に先駆けて作った「救急の日」に、さらに9代会長の時に、この救急功労者総務大臣表彰を受賞したことは、何かしらの縁を感じるところです。
当協会は、福岡市内における救急患者の約8割を受入れ、さらには、急患診療センターの二次医療機関的役割を担うことで、福岡市民のみならず近隣の福岡都市圏の住民の人命救助に寄与しています。このことが、「救急搬送において受入れ医療機関の選定が困難な事案の発生防止」に大きく貢献しているとして評価され、受賞につながりました。
また、災害等による多数の患者の発生に備え、福岡市の救急医療体制の一翼を担うとともに、医療従事者等を対象とした各種研修会の実施、防災訓練への参加、市民等に対する心肺蘇生法などの応急手当の普及啓発についても積極的に行うなどの幅広い活動が高い評価を受けました。
赤は動脈、青は静脈を意味し、動脈の出血を静脈にて覆い、止血するという意味があります。
また、「÷」は、数字の割るで切るという意味になり手術を表現。
初代会長 溝口 博
2代会長 鈴木 剛秀
3代会長 山田 徹
4代会長 南川 勝三
5代会長 佐田 増美
6代会長 住吉 良康
7代会長 八木 博司
8代会長 鳥越 隆三
9代会長 佐田 正之
10代会長 秋本 亮一
11代会長 中村 吉孝