協会について

福岡市救急病院協会とは

当協会は、福岡市内の救急告示を受けた38医療機関(令和6年6月現在)で構成されています。

福岡市救急病院協会の事業内容

福岡市救急病院協会では、福岡市における救急患者に対する医療の確保及び充実に資することを目的とし、以下の事業を行っています。

  1. 救急医療体制に関すること
    (1)救急医療体制充実のための施策の検討と実施
    (2)日曜・祝祭日における当番病院の当番表作成
    (3)関係機関(医師会、消防局等)との連携
  2. 応急手当の普及に関すること
    (1)応急手当の訓練用機材の貸出し
    (2)AED(実機)等の応急手当用機材の貸出し
    (3)応急手当の普及のための広報活動
  3. 教育に関すること
    (1)医師・看護師等の知識・技術の習得を目的とした研修の開催
    (2)講演会の開催
    (3)会員医療機関における教育のための機材貸出し
  4. 災害等への対応
    (1)災害等発生時の医師等出動計画の作成
    (2)防災訓練等への参加
  5. その他
    (1)会報の発行
    (2)救急功労者への表彰

福岡市救急病院協会の歩み

画像:福岡市救急病院協会の誕生

昭和30年代 社会情勢の変化


車社会の到来により、交通事故が増加し、救急患者の「たらい廻し」も発生しました。


昭和39年 救急告示制度が開始


福岡市内で23医療機関が救急病院としての告示を受けました。


昭和40年 福岡市救急病院協会設立


救急告示を受けた医療機関が集まり、当協会が設立されました。
初代会長には溝口 博氏が就任しました。


その後の歩み


 設立後、50年以上の長きにわたり、救急医療体制の確保、応急手当の普及啓発等の多方面で福岡市における救急医療の現場を支え続けています。設立当初、当協会で対応する救急患者は主に交通事故と外傷の患者でしたが、その後、外科系救急全般に範囲を拡大し、平成元年3月には内科系二次病院が加入しました。
 現在では、福岡市内における救急搬送患者のうち、約80%を会員医療機関で収容し、その後の治療へとつなげています。
 当協会のように、救急告示を受けた医療機関が協会を組織し、会員相互および他機関と連携を図り、救急医療体制の維持・向上に取り組んでいる例は、全国的にも他に類を見ず、「福岡方式」という名前で呼ばれています。


救急功労者総務大臣表彰(団体表彰)


 当協会は平成21年9月9日(救急の日)に救急功労者総務大臣表彰(団体表彰)を受賞しました。
 奇しくも、当協会が全国に先駆けて作った「救急の日」に、さらに9代会長の時に、この救急功労者総務大臣表彰を受賞したことは、何かしらの縁を感じるところです。
 当協会は、福岡市内における救急患者の約8割を受入れ、さらには、急患診療センターの二次医療機関的役割を担うことで、福岡市民のみならず近隣の福岡都市圏の住民の人命救助に寄与しています。このことが、「救急搬送において受入れ医療機関の選定が困難な事案の発生防止」に大きく貢献しているとして評価され、受賞につながりました。
 また、災害等による多数の患者の発生に備え、福岡市の救急医療体制の一翼を担うとともに、医療従事者等を対象とした各種研修会の実施、防災訓練への参加、市民等に対する心肺蘇生法などの応急手当の普及啓発についても積極的に行うなどの幅広い活動が高い評価を受けました。


協会のマーク

画像:協会のマーク

赤は動脈、青は静脈を意味し、動脈の出血を静脈にて覆い、止血するという意味があります。

また、「÷」は、数字の割るで切るという意味になり手術を表現。

歴代会長

初代会長  溝口 博
2代会長  鈴木 剛秀
3代会長  山田 徹
4代会長  南川 勝三
5代会長  佐田 増美
6代会長  住吉 良康
7代会長  八木 博司
8代会長  鳥越 隆三
9代会長  佐田 正之
10代会長  秋本 亮一
11代会長  中村 吉孝